2024年の能登地震では土砂崩れなどで孤立した集落が発生し、最長で4ヶ月以上も断水が続いた地域がありました。
地球温暖化で大規模な水害が今後も増える見込みで、水防災グッズを備えておく必要性が高まっています。
洪水や長期間の断水の時に役立つ、おすすめ水防災グッズを参考にして万一の事態に備えましょう。
水害で回避したいのが家の中への浸水です。
床下浸水であっても家の基礎や敷地内の所有物で甚大な被害が出るケースがあり、床上浸水になると最悪のケースでフルリフォームが必要な状況に陥ります。
河川の氾濫など大規模な洪水は防ぎようがありませんが、大雨による道路冠水などは土嚢の有無で被害状況が大きく変わるかもしれません。
土嚢を個人宅で用意するのは難しいと思う方もいますが、最新の防災グッズでは水を吸って膨らむコンパクトで軽量な土嚢が安く売られています。
玄関の高さが低い住宅やガレージなど浸水しやすいスペースがある住宅は、いざという時に備えて土嚢を用意しておくとよいでしょう。
大規模な水災害が発生した際は生き残ることが最優先です。
道路が通れなくなるなどの理由で孤立した場合でも一定期間は生き残れる食料と飲料を備蓄しておくとよいでしょう。
人間は食べ物がなくても2~3週間は生き残れると言われていますが、水分補給を一切しないと4~5日で生命の危機に瀕すると言われています。
実際に何日も食事をしなければ健康被害が出るほか、精神的苦痛で冷静な判断ができなくなるので食料も相応の備蓄をしておくべきです。
災害用の消費期限が長い水や食料を備蓄しておくほか、1ヶ月以上はもつ食料・飲料をストックして普段の食事などで消費しながら循環させる方法もあります。
水は大人1人あたり1日3リットルを1週間分くらい備蓄するのが望ましいとされていて、食料も1食分は少量でもいいので1日3食×1週間分くらいあるといいです。
昨今は防災グッズ需要の増加とアウトドアブームによって、手軽に使える”ろ過装置”がたくさん販売されています。
災害用に備蓄した飲料などを用意しておくのが理想ですが、ろ過装置があれば雨水などで水分補給することが可能です。
このほか、大きめのバケツなどで雨水を貯めておくと、身体を拭くなどの衛生面で役立つほか、本当に追い込まれた状況では貯めていた雨水が命を繋ぐ存在になるケースがあります。
大量の飲み水を備蓄する余裕がない方は、何かしらの方法で水分補給できる環境を作っておきましょう。
大規模な水害や災害が発生した際は、最新情報を入手できるかが重要です。
仮に3日分の飲み物と食料があった場合でも、情報の有無で状況が大きく変わってきます。
備蓄の消費スピードは性格によって差が出るものですが、情報がなければ正しい判断ができません。
ラジオやスマホから情報が入ってくる状況であれば、災害支援が行き渡る状況を推測して計画的に備蓄を消費することができます。
一方で情報がなければ相応量の備蓄があっても先行きの不安から、過剰に消費を抑えてストレスの原因になるでしょう。
電池や手動充電(ハンドルを回すタイプなど)など電気が止まっても聴けるラジオや、スマホの充電ができるソーラーパネルなどがあると強いです。
車がある人はそれで十分だと考えるケースが多いですが、水没などで車のエンジンがかからない状況や電気系が全て故障するケースがあります。
コンパクトなラジオや充電・発電装置が安く売っていますので、最悪のシチュエーションを想定して情報収集できるアイテムを備えておくと安心です。
水害や災害で水道・電気が途絶えた状況が長く続くと消耗戦になります。
何日も飲まず食わずでいると衰弱してしまい、救助が来ても大きな声を出せずに気付かれないケースがあります。
そんな時に備えて音や光などでSOSをしていることを伝えられるアイテムを用意しておきましょう。
発煙筒やホイッスル等のグッズを持っておくと、体力を温存しながら早期発見されやすいです。
近くに河川があって氾濫する恐れがある方や、地震・土砂崩れなど住宅全体の被害を受けやすい家に住んでいる方はSOSグッズを持っておく必要性が高いです。