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油断せず正しい知識を持って事前に対処するのが水災被害を小さくするコツ

キッチンやお風呂など居住スペース内の水まわりは、ベランダと別の排水溝を使っています。大雨などの水害発生時は水道管のキャパオーバーで汚水が家の中に逆流することがあるので、土嚢・水のうなどで被害を食い止めましょう。

ベランダ・排水溝の清掃

 

ベランダや排水溝は掃除すべき!

 

雨水の浸入は洪水・道路冠水などで1階から浸水するケースが多いですが、2階以上や水まわりのメンテナンス状況で思わぬ被害を受ける場合もあります。
意外に多いのが、ベランダや排水溝からの浸水で、定期的な清掃をしているかが重要です。

 

屋根付きベランダは危険?

 

ベランダからの浸水被害で意外に多いのが、屋根のあるタイプです。
屋根があると雨が浸入しにくいと油断しがちですが、台風など風が強くて大量の雨水がベランダに入ってくる日が数年に1回以上は訪れます。
屋根付きの理由で小さい物置など荷物をたくさん置いていると、より大きな被害になりやすいので注意しましょう。

 

対処法はシンプルな清掃

 

定期的な掃除が◎

 

雨水がベランダなどから浸入するのを防ぐ対処法は、落ち葉などのゴミを定期的に掃除することです。
落ち葉は放置すると腐って土に戻っていき、簡単に取れない頑固や泥汚れになるケースがあるので注意してください。

 

ひとつのビニールゴミが水の流れを遮ってしまうこともあります。
洗濯でベランダを使う際など、小まめに点検して少しでもゴミがあれば回収することを習慣にしましょう。

 

頑固な泥汚れの対処法

 

ベランダの排水溝に頑固な泥汚れがあった場合は、重曹とクエン酸の粉末を直接排水溝に入れて500ccくらいの水を流します。
一度で全部落ちない場合は、時間を空けるなどして何度か繰り返すとよいでしょう。

 

高圧洗浄機などを使える場合は、一気に泥汚れを落とすことが可能です。
ベランダの排水溝は、キッチンなどで使うパイプクリーナーが効きません。

 

泥汚れならではの方法で対処する必要があります。

 

水まわりの排水溝

 

水回りもしっかりと

 

キッチンは油汚れ、お風呂場と洗面所は髪の毛などの汚れで水つまりを起こしやすいです。
水つまりが重症化すると、他の水道設備から逆流することがあるので注意してください。
排水口に設置するネットなどで大きなゴミを取るだけではなく、定期的に高圧洗浄やパイプクリーナーなどで内部の汚れを落とすことが望ましいです。

 

逆流して他の水まわりに影響を与える特性から、マンションは高圧洗浄による定期清掃をしているケースが多いです。
戸建は何もせずに使い続けて重度のトラブルに発展するケースが多いので注意しましょう。

 

当サイトが推奨する排水溝やパイプの洗浄ツールは、ピーピースルーという粉末の洗浄剤です。
3~6ヶ月に一度のペースでピーピースルーを使っていれば、水つまりリスクを大幅に軽減できます。

 

ベランダとの連動性

 

キッチンやお風呂場など家の中で使う排水溝ベランダ・屋根など屋外の排水溝は別になっています。
そのため、ベランダの排水溝が詰まることでキッチンなどから逆流するトラブルは滅多に起こりません。

 

大規模災害時

 

災害時は特に気をつける

 

洪水など大規模災害時は、家の敷地外にある水道管がキャパオーバーになって、各家庭の水道設備から逆流するケースがあります。
大量の汚水がキッチンやトイレから逆流するケースもあり、何も対処しなければ大惨事になります。

 

水害発生時は個人宅の防衛策で汚水の逆流を防ぐのが困難なため、被害を最小限に抑える対策が必要です。
具体的には土嚢などで排水口を塞ぎます。土嚢がない場合はビニール袋に水を入れた即席の“水のう”を作りましょう。

 

トイレなどからボコボコとした水が動く音がしている場合や、用を足していないのに悪臭がするのは逆流する前兆です。
逆流を起こす前に適切な処置をして、家の中が汚水で水浸しになる状況を回避しましょう。

 

トイレ・洗面台・洗濯機の配水口・キッチンのシンクなど建物内のあらゆる水まわりに土嚢・水のうで処置をする必要があります。
ベランダについては逆流よりも水の流れを塞ぐことによる浸水のリスクが高いです。
ベランダは外から入ってくる雨水の排出に重点を置き、排水処理が間に合わない場合はベランダに繋がる窓際に土嚢などを設置して浸水を防ぐ必要があります。