全国各地で大規模な水害が頻繁に起こっているのは、多くの人が認識していることでしょう。
数十年に一度と言われる豪雨・台風などが毎年のように全国のどこかで甚大な被害を出しています。
地球温暖化の影響が大きく、今後も水害リスクが高まっていく可能性が高いです。
防災に備えて様々な準備をしておくことが大切ですが、意外に見落としがちなのが水道設備の故障・トラブルです。
当サイトでは断水や浸水などを理由に水まわりの修理が必要になるリスクを詳しく紹介しています。
家の蛇口などから出る水は、管轄の水道局がダムなどの水源から水道管をひいて各家庭に届けています。
家の敷地外の水道管は水道局の所有物になり、故障しても住人が修理費を払うことはありません。
一方で敷地内の水道設備は原則として全て物件所有者のものになり、故障した際は自費での修理が必要です。
地震や洪水など敷地外の水道管でトラブルが生じた場合は断水になり、それが理由で家の水道設備が故障する場合があるので注意してください。
大規模な断水といえば2024年1月1日に発生した能登地震が記憶に新しいでしょう。
最大で13万6,000戸が断水し、七尾市の場合は市内全ての水道が復旧したのが4月4日でした。
丸4ヶ月以上も水道が使えなくなった事例があり、水道管の老朽化によって今後も地震などを起因にした大規模な断水が増えていくと予想されています。
水害で断水している際などは、水道トラブルが発生しやすいです。
もっとも多いのは、水道水の中にサビやゴミなどの異物が混入して給湯器やトイレなど繊細な設備が壊れてしまうトラブルです。
このほか、断水時に水栓を開いたまま放置して、普及後に水が出続けて漏水を起こすケースがあります。
それぞれ詳しくご覧ください。
通常の水道管は水が満遍なく流れていて空気が入る隙間もありません。
そのためゴミなどの異物が入りにくく、透明で綺麗な水が蛇口から出てきます。
断水した場合、本来は水道局が復旧する前に水道管を洗い流す作業などをします。
作業による計画断水の際は洗浄と確認作業をしっかり行いますが、それでも復旧した直後は若干濁った水が出てくるケースが多いです。
災害による大規模な断水の場合、洗浄と確認作業が行き届いていない状態で復旧する場合があります。
そうなるとゴミやサビなど大きめの異物が混ざった状態の水道水が流れてきやすいので注意してください。
異物混入された水道水が給湯器やトイレ、食洗機など繊細な機械に入ると故障に繋がります。
断水したら水道の元栓(水道メーターの周辺にある止水栓)を閉めておき、復旧後は屋外水栓など異物が入った汚染水が出ても支障がない蛇口から5分ほど水を流すことが災害時の対処法です。
断水であれば対策に向けた準備をする時間がありますが、洪水や土砂崩れなどの水害が発生した場合は断水していない状態で土砂が混入した水が水道から出てくるケースがあります。
管轄水道局の範囲内で洪水や土砂崩れなどの水害があった場合は、元栓を閉めて水道を遮断しておくと安心です。
避難所などへ行って家を空ける際は必ず元栓をしめておき、戻ってきた際は屋外水栓などを使って濁った水が出ないか5分くらい流して確認する作業をしてください。
水道水への影響が出ているかについては、XなどのSNSで情報収集する方法も効果的です。
このほか洪水や大雨による浸水防止など、水道設備ではなく家の中を守る防災対策も忘れないようにしてください。
断水していると蛇口を開けても水が出てきません。
その状態で放置すれば、断水が復旧した途端に水が出てきます。
断水している時に誤って蛇口を全開にしてしまい、排水機能が弱い部分から水漏れを起こして家中が水浸しになる事故事例があります。
水漏れに繋がらなくても高額な水道代の請求に繋がるので注意してください。
断水したら水道の元栓を閉めておき、元栓を開く前後に家中の水道設備の状況を確認しておきましょう。
もはや珍しい気象現象ともいえなくなったゲリラ豪雨や集中豪雨も、注意すべき災害でしょう。
洪水や土砂崩ればかりに目がいきがちですが、都市部にお住まいであれば下水管の逆流による冠水被害の方が遭いやすいかもしれません。
2019年には、台風によって多摩川が増水し、下水管から吹き出た泥水によって大規模な浸水被害が起きました。
実は、この内水氾濫と呼ばれる災害が都市型水害で最も起きやすいものであり、最も気をつけなければならない災害となります。
特に、一度被害に合っている神奈川県民は注意しておくべきです。
信頼できる水道業者の目星をつけておき、いざというときのトラブルに備えておくと良いでしょう。
水害による水道トラブルを防ぐのに大切なのが元栓を閉めておくことです。
事前に家全体の止水栓がどこにあるのか確認しておきましょう。
復旧する際は屋外水栓などで5分ほど水を出す、この基本を実行できれば大半の水道トラブルを回避できます。
もちろん地震や火災発生時などは安全を最優先して、一刻も早く危険な場所から避難するようにしてください。
断水からの復旧後に汚い水が出るのは水道管など家の敷地外で起こる問題ですので、対処のしようがありません。
災害はいつ発生するか分からないので、高い防災意識を持って事前に準備しておくことが大切です。
2024年に発生した能登地震では、長期にわたる断水でも避難所には行かず自宅で生活する人がたくさんいました。
災害支援などで飲料水は確保できますが、道路の遮断などで孤立すると長期間にわたって支援物資が届きません。
人間が生きていくのに欠かせないのが水分です。
防災グッズとして飲料水をストックしておくとよいでしょう。
余裕のある方はポータブルトイレや雨水を溜める装置の設置などで、衛生面に配慮した防災対策をしておくと万一の際に役立ちます。
水まわりの設備が故障した場合や濁った水が出続ける症状が出た場合など、トラブルが発生した際は信頼できる水道修理業者に相談してください。
濁った水が出てきた場合、屋外の水道管ではなくて家の水道設備が故障している可能性もあります。
屋外の水道管が問題で濁った水が出ているのに、出張修理依頼をした顧客に対して高額請求する悪質業者がいるので注意しましょう。
水道系のトラブルは、状況に応じて適切な処置と提案ができる優良業者に相談することが大切です。
水道局指定業者やネット上の評判が良いところ、クレーム対応などをしっかり行う大手の水道修理業者を選ぶようにしてください。
多くの業者を一気にチェックしたいのであれば、比較サイトがおすすめです。