
蛇口から濁った水道水が出てくると驚きますよね?
赤茶系の濁りだった場合は衛生的に問題がある水が出ている可能性が高いので、飲んだり食事で使ったりすることはせず入浴も控えた方がよいでしょう。
水道から濁った水が出てくる原因と対処法を紹介します。
水道設備はダムなどの水源から水道管を通じて、各家庭に届けられています。
水道局の施設で水を綺麗に浄化して消毒する作業をしているため、一般家庭の水道から出てくる水は飲むことが可能です。
都心部や住宅街では一つの浄化施設で数十万世帯以上の水道水を処理していて、そこから家庭に届けられるまで10km以上の水道管を通るケースもあります。
屋外の水道管は常に水が100%浸透している状態で空気が入る隙間もありません。
水道管の中を水で充満させることで、ゴミの侵入を防いで綺麗な水が出てくる仕組みです。
各家庭の水道は止水栓で遮ることもできますが、基本的には蛇口の近くまで水が充満した状態になっていて、蛇口をまわすと屋外の水道管から来る水圧で水が出てきます。
そのためトラブルがなければ数十年以上も濁った水が出てくることがなく、正常に使い続けられるケースも多く見られます。
もっとも多い症状が、断水作業をした後の一時的なものです。
作業による計画断水などは復旧する前に洗浄と点検を行いますが、それでも復旧直後は濁った水が出てくるケースがあるので注意しましょう。
このほか火災で消防車が消火栓から給水した影響で、一時的に濁った水が出てくるケースがあります。
断水後や消火栓使用後の濁りは一時的なものなので、屋外など濁った水が流れても支障がない蛇口から5分ほど水を流してみてください。
5分後に綺麗な水が出ていたら、水が濁っていた問題は解決されて正常に使用できます。
濁った水道水が出てきた場合は、5分ほど流しっぱなしにして改善されないか様子を見てください。
一時的な濁りであっても、その中にサビなど大きな汚れが混ざっている場合があります。
給湯器・洗濯機・食洗機など繊細な機械に異物が入った水が流れると故障の原因になります。
5分ほど水を流す作業は、屋外の蛇口やキッチンなど異物が入った水が出てきても支障が出にくい蛇口を必ず使ってください。
5分以上流しても濁った水が出続ける場合は慢性的な症状の可能性が高いです。
まず疑うべき原因が、水道管の流れる向きや速度が変わってしまった状態です。
水道水は浄水施設で塩化化合物を使って飲める水質にしています。
塩化化合物は水道管の中で少しずつ蓄積されていて、水の流れる速度や向きが変わると水圧で削れて水が濁るケースがあります。
この場合は水道局が作業をしないと改善されず、数日以上にわたって直りません。
過剰な塩化化合物が含まれた水を飲むのは避けた方がよく、洗濯や入浴での使用も控えましょう。
トイレであれば使っても問題ありません。
水道管の経年劣化や水の流れる向き・速度の変化があった場合は、水道水が赤茶色に濁っているケースが多いです。
白色の濁りは気泡などが混ざった状態の可能性が高く、少量であれば飲んでも大丈夫です。
このほか家の中の給水パイプ内が老朽化して、錆や塩化化合物などが混ざっている場合があります。
この場合は自費で水道修理業者を呼んで、敷地内のパイプ交換などをしないといけません。
ただし、一般家庭の給水装置は下水に比べてトラブルが起こりにくい構造です。
5分以上流しても濁った水が出続ける場合は、水道局に問い合わせるなどして敷地外の水道管でトラブルが出ていないか確認しましょう。
水道局から住宅内の問題かもしれないと言われた場合は、水道修理業者を呼んで個別に点検と修理をしてもらう必要があります。