
毎年のように過去最高クラスの猛暑が日本列島を襲っていて、エアコンのトラブルが増加しています。
冬の寒さが厳しい地域では、寒波によってエアコンが壊れるケースも多いです。
猛暑・寒波によるエアコンのトラブル事例と、原因および修理方法をまとめました。
猛暑の場合はエアコンを酷使するほど、壊れやすくなります。
ただし、エアコンの設計上は猛暑でも問題なく使える仕様です。
壊れる原因の多くは老朽化で、ごく稀に設置場所の問題で壊れるケースもあります。
冷房の使用で多く見られるのが室内機からの水漏れです。
夏場に自動車でエアコンを使っていた場合、使用直後にポタポタと水が地面に垂れているのをよく見ます。
これはエアコン本体の熱交換器が冷えることで生じる結露によるもので、エアコンは除湿機能も完備しています。
エアコン使用時に車の下側から水が垂れるのは正常な状態で、部屋のエアコンも冷房を使用すれば相応量の水が排出されているのです。
ルームエアコンの冷房で発生する結露の水は、ドレンホースという排水専用のホースで室外機の近くやマンションに設置された排水パイプに流れていきます。
室内でエアコンから水漏れが起こる症状の多くは、ドレンホース周辺パーツの経年劣化が原因です。
特に多いのがパッキンで、ホースに穴が空いて漏れていることもあります。
水漏れトラブルは10年以上使っているエアコンから発生することが多いです。
新しいエアコンは保証で直せる可能性があるので、販売店や設置業者に連絡してみてください。
ドレンホース関連の経年劣化で水漏れを起こしている場合は、パッキンなどの部品交換で簡単に直せるケースが多いです。
DIYが得意な方は部品や補修材を買って自分で直すことができます。
業者を呼んだ場合でも基本料金プラスアルファの金額で修理できます。
症状が出るケースのほとんどが10年以上経過しているエアコンなので、寿命だと判断して買い換える人が多いです。
耐用年数を考えれば買い換えは正しい判断で、古いエアコンを新しいエアコンに交換すれば電気代の節約になります。
ただし、エアコンの水漏れトラブルは比較的簡単に直せるので、修理した場合の料金と比較して検討するとよいでしょう。
パッキンなどは使用頻度が少なくても経年劣化で硬化していきます。
猛暑などで負荷をかけたタイミングで、元々入っていた亀裂が大きくなって水漏れトラブルが発生する仕組みです。
室外機から出ているドレンホースの出口が塞がれて水漏れを起こしているケースもあります。
この場合はドレンホースの位置を変えるか詰まった異物を取り除くだけで直る可能性が高いです。
水漏れの症状が出ていて自分で直せない場合は、修理業者を呼ぶとよいでしょう。
古いエアコンで冷房・暖房が効かなくなるトラブルが発生した場合は買い換えるのが無難なので、修理業者を呼ぶのは慎重に検討してください。
気温40度近い猛暑で急増しているのが室外機のトラブルです。
室外機は鉄の部品が多く、精密な部品をたくさん使っています。
直射日光による高熱化や、風通しが悪くて放熱しにくい環境に設置すると室外機が壊れやすいです。
暑さ対策の室外機カバーを被せることで猛暑によるトラブルリスクを軽減でき、設置場所の見直しで故障を防止することができます。
これまで問題なく使えていても実際には適切な場所で設置されてなく、猛暑による高負荷運転でトラブルが発生するケースも多いです。
寒波や積雪時にエアコンが効かないのは、雪や室外機の内部凍結が原因です。
豪雪地帯ではエアコンに防雪カバーを設置するケースが多く、設置していない場合は使用前に室外機周辺の雪を取り除くことが望ましいです。
凍結の場合は溶けるのを待ってから使用しましょう。
設定温度を下げて低負荷で運転することで溶けるスピードを早めることができます。
凍結や積雪で正常運転ができない状況の中、設定温度を上げて高負荷での運転を続けると部品の故障に繋がります。
冷房や暖房がずっと効かない場合は、コンプレッサーなどの部品が壊れている可能性があります。
修理すると高額な費用がかかるので、古いエアコンが効かなくなったら買い換えを検討してください。
新しいエアコンは保証で直せる可能性があります。
使用年数が短いのに致命的な故障をした場合、不適切な方法で設置されている可能性があります。
室外機と壁・地面からの距離が近すぎる、室外機の前に物を置いて風通しが悪いなど、問題のある設置方法になっていないか確認して再発防止に努めましょう。